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     防音の話     アルル音楽学園 練習室が使える音楽教室
                                      東京都新宿区下落合JR目白駅(豊島、池袋)星名久夫  記
                        目次のページに戻る  表紙に戻る
 大きな音を出す我々としては、近所迷惑になっていないか気になる
 ところであります。ヒヤヒヤしながら練習していたのでは伸びるはずの
 才能も伸びません。もちろん音楽雑誌をめくれば防音ルームの広告は
 複数の会社から出ています。お金と空間に余裕があれば良いのですが、
 どちらも無い場合にどうするか?
 少しは役に立つ話を書きました。 星名久夫 記
 

 その1、光と音(カーテン)

  練習中に窓を開けている人はいないと思いますが(え?いる!)、
 カーテンを閉める人は案外少ないのではないでしょうか。
 そのカーテンの防音能力を簡単に確かめる方法があります。
 昼間そのカーテンを閉めることにより部屋がどの程度暗くなるか?
 当然、真っ暗になるのが理想です。逆に、夜、部屋の電気を点けて
 外から窓を見ます。全く光が漏れないのが理想です。
 音を光で確認することが出来ます。これは木管楽器の修理の時にも
 使われる技法です。
 普通の一枚のカーテンを、一般的な方法でぶら下げても大した効果は
 ありません。ではどうすれば良いか。
 私はドラキュラと同じで朝日が苦手です。
 私の寝室は昼まで寝ていても真っ暗になるようにカーテンがかかっています。

  一般的なカーテンレールは外して、自分でサイズを指定して特注したレールを取り付けます。
 カーテン屋さんでレールも販売しています。又、カーテンの丈も詰めてくれます。
 まず、窓枠内にレールを取り付けます。そして、窓枠内のサイズに丈を特注したカーテンを2枚
 向かい合わせに付けます。つまり、ガラス側にカーテンの裏を室内に向けて付けて、もう一枚を
 室内側に表を向ける本来の向きに付けます。この時、一つの金具に無理やり二つのカーテンの
 フックを引っ掛けてしまいます。
 カーテンのサイズは大きめにして周囲に隙間を作らないようにします。
  次に窓枠の上に窓枠よりも長いカーテンレールを取り付け、窓よりも出来るだけ丈の長い
 カーテンをかけます。この時、カーテンが窓枠を密閉する様にします。つまり、レールを壁、又は
 窓枠に直接付けて、吊るしたカーテンが窓枠や壁に直接密着するようにします。一般的な
 カーテンを壁から空間を開けて吊る方法はダメです。音は光と同じく隙間から漏れます。
 この時もカーテンを向かい合わせに2枚無理やり吊るすと効果が高いです。
 カーテンは軽いものより重いもの、透ける物より透けない物が、薄い物より厚い物が
 効果があります。これは、近所の犬が吠えて目を覚ましてしまうのがイヤで、実際に私が
 やっている方法ですが、近所の犬が「ワワワーン」と吠えても目を覚まさなくなりましたので
 効果の程は実証済みです。私はゴム素材が入ったカーテンを使っていますが、遮光は100%で
 防音効果も高いのですが、今は手に入るかどうか分かりません。

 その2、吸音

  
防音には遮音と吸音の二つの種類があります。遮音とは言葉通り音の伝達を遮る事ですが
 これは費用もかかり、業者に頼らなければならない事が多いです。
 それに対して、吸音は比較的簡単に出来ます。音をある一定量のエネルギーと考えた場合、
 そのエネルギーを室内で吸収する事により、室外に漏れる音の量も減少させる事が出来ます。
   
    方法は簡単です
  
   床に出来るだけ毛足の長いフワフワの厚い絨緞を敷く。
   窓は厚いカーテンを複数枚かける。
   可能であれば、窓だけでなく室内の四面の壁全面に床から天井までのサイズのカーテンを
   吊るす。勿論、出来るだけ厚い物を使います。一枚より二枚の方が効果があります。
   吸音は誰でも簡単に出来ますので試してみて下さい。
   壁に床用のカーペットを貼り付ける方法もあります。
   但し、吸音された部屋での練習はあまり楽しくありません。エコーが全く無いからです。

 その3、遮音

  遮音とは音の通過を遮る事ですが、遮音効果が高い素材は、鉛、ガラス等です。
 条件としては、重い、硬い、振動しにくい物ということになります。又、量が多いほど遮音効果が
 高まりますので、厚さを増せば増すほど遮音効果は高くなります。コンクリートで遮音するする為には
 かなりの厚さが必要となります。ガラスの場合は一枚の厚いガラスよりも、二枚のガラスを膜を挟んで
 貼り合わせた物の方が遮音効果が高くなります。(叩いても簡単に割れませんので防犯効果もありま
 す)。鉛の施工は素人では出来ませんが、鉛で囲った防音室で静かな住宅地で深夜もグランドピアノを
 弾いている方を二人知っていますが、音は全く漏れないそうです。

 その4、音の伝播
  
  音の伝達には空気伝播と固体伝播の二種類があります。
 空気伝播とは空気を介して音が伝わる事です。それを遮るのが、床、壁、天井です。
 固体伝播とは振動エネルギーが固体に伝わり、その固体も振動してしまう事により音が伝わる事です。
 例えば、マンションで会話が階下の部屋には伝わらないのに、足音が階下に伝わってしまうのは
 固体伝播が働いているからです。又、強い空気振動は固体にも伝わりますので、大きな音は壁の
 向こう側に伝わってしまうわけです。

   空気伝播を遮るのは硬い素材になります。
   固体伝播を遮る素材は柔らかい物になります。代表的な素材はゴムです。

 防音とは、空気伝播と固体伝播の両方を遮断し、素材には硬い物と、柔らかい物の両方を
 組み合わせなければいけません。


 その5、床の簡単な防音


  
素人が簡単に出来る方法を紹介します。
 床全面に絨緞を敷きます。その上に石膏ボードを敷きます。石膏ボードはカッターナイフで簡単に
 切断出来ますので、素人でも取り扱えます。又、その上に絨緞を敷きます。このサンドイッチ層を
 増やせば増やすほど防音効果は高まります。但し、石膏ボードは強い圧力には弱いのでその床での
 生活様式は限られます。例えば、重い家具は足が喰い込みますので対策が必要です。

 その6、天井の簡単な防音

  天井の一部分に点検孔を開けて(電気屋さん、又は大工さんに頼む)、そこから天井裏の空間に
 断熱材を詰め込みます。 断熱材は重く値段の高い物を使いますと優れた防音効果があります。
 壁の中が空洞の時は、その空洞部分にも断熱材を詰め込むと良いです。
 但し、壁の場合は壁全面を一度はがさないと作業が出来ません。 

 その7、手頃な防音材

 
 鉛の粉末が入ったゴム製の遮音シートが建材屋さんで簡単に買えます。厚さは2ミリ程度ですので
  素人でも切断できます。床、天井、壁と全てに使えます。

  ピアノの足に敷くゴム製の防振ゴム皿があります。ピアノ屋さんに尋ねれば扱っているはずです。

 その8、防音の考え方
 

  一つの方法、一つの素材で完璧な防音をする事は出来ません。どれも、音の伝達を少し軽減させる
 ことが出来るということであって、100%というわけにはいきません。その少しを幾層にも重ね合わせる
 事により防音効果が発揮されます。従って、完璧を求めるほど厚くなりますので、その分部屋は狭く
 なります。

  硬い物だけ、柔らかい物だけでは良い防音は出来ません。硬い物と柔らかい物の交互の組み合わ
 せが優れた防音効果を発揮します。

  空洞を残さないようにします。壁、天井、床の内部に空気層があると音が伝わるだけでなく、時には
 音が増幅されてしまう事があります。ですから、全ての空洞は断熱材等共振しにくい物で塞ぐ必要が
 あります。

 その9、防音の落とし穴
 

  どんなに壁を厚くしても、換気扇や吸気孔がるとそこから音が漏れてしまいます。
 その部分を開閉出来る蓋を作り覆う必要があります。
 熱交換式の換気扇を使うと防音効果もあります。

  些細な隙間を全て密閉する。ドアーの隙間、窓の隙間、全てのミリ単位の僅かな隙間を
 塞がないと、その僅かな空気の通り道から音は逃げます。

 その10、ドアー、窓

  壁を厚くしてもドアーがそのままでは意味がありません。しかし、防音ドアーは業者に頼まないと
 手に負えないでしょう。値段も覚悟が必要です。

  窓は、現在の窓枠内に設置する室内向けの商品が出ていますので、簡単に二重窓にする事が
 出来ます。費用もさほどかかりません。防犯を考えるなら合わせガラス、そうでなければ真空層を
 持ったペアガラスを使うと防音効果があります。二重窓にしてしまえばカーテンはそんなに大げさに
 する必要はありません。業者に頼む時は、防音が目的である事を伝えて下さい。

 その11、家を買う
 

  工事を伴う事は賃貸では出来ません。
 そうなると、マイホームを買わなければいけません。
 それを考えれば業者が宣伝している100万〜180万円の防音ルームは安いかもしれません。
 一番安上がりな方法はアルルに入会する事かもしれませんが。


 マンションの音の伝達の秘密 
 
(下記の原稿は上記と別な時期に書いたものです。内容が重複していますが角度を変えて書いて
 ありますので参考にして下さい)

  マンション内の音の伝達については、実は建築家(設計をする人)も、施工者(建築業者)も、ましては
 マンションを売っている業者(デベロッパー)も分かっていない場合が多く、大手業者の実験室では断片的
 な実験を行っている為、ある一面においては正確な数値を測定しているが、実際の住宅では当てはまらない
 盲点を見落としたまま、この床材の防音性能は○×△と立派なカタログを作り宣伝している。
 しかし、集合住宅の音のトラブルは尽きない。先日、新築マンションの部屋で岸田先生にサックスを思い切り
 吹いてもらい、その下の部屋で音の伝達を確認し、まさか伝わらないだろうと思った下のその下の部屋でも
 岸田先生のサックスが聞こえる事実を確認し、兼ねてからの私の推測を確認出来ましたので報告します。

 (マイク現象)
  いくら岸田先生のサックスの音が大きくても、厚さ18cmのコンクリートの床を二つも突き抜けるはずは
 ありません。では、何故二つ下の部屋まで伝わってしまうのか?
 マンション内には部屋中に巨大な集音マイクがあるのです。部屋の中の全てを叩いてみて下さい。ボン、
 ボワンと響くところは、天井も、壁も、ドアーも、床も、全てが音という振動を感じるマイクの役割を果たして
 います。大きな音を出せばそれらがマイクロフォンとして音を受け止め振動というエネルギーを溜め込むの
 です。又、ピアノやチェロの様に床に接する楽器は直接床にも振動を与えてしまいます。

 (骨伝導現象)
  どんなにうるさい場所でも、携帯電話を耳ではなく顔の骨に当てれば必ず聞こえるという携帯電話の宣伝を
 覚えていますか。空気を媒体とせずに固体から固体へと確実にロス無しに振動を伝達するのが骨伝導です。
 住宅内の叩くとボンと響く部材は必ず垂木という木材の骨組みに取り付けられています。垂木はコンクリートに
 取り付けられています。しかも、マンションの上下階は全く同じ間取りで同じ位置に同じ様に垂木が固定されて
 います。垂木を介して振動はコンクリートへと伝えられて行きます。そして、コンクリートの様に硬い物質は振動を
 遠くまで伝える性質があります。しかし、そのまま(コンクリートのみの振動)では空気に与える影響が少なく
 人の耳には殆ど聞こえないはずです。では、何故聞こえるのか?

 (スピーカー現象)
  下の部屋、上の部屋、左右の部屋の先ほど説明した巨大な集音マイクと化す部材が、今度は伝わってきた
 振動により振動を起こしてスピーカー現象を起こしてしまうのです。かすかな振動でも面積が大きい事により
 接している空気を振動させて音となり人の耳に聞こえるわけです。

 (例えば)
  完璧な防音ルームは室内を真空にしてしまう事です。100人でサックスを吹いても音は聞こえないはずです。
 しかし、その部屋でピアノを弾いたらやはり音は伝わります。ピアノの足から床へと空気ではなく固体から
 固体へと骨伝導を起こしてしまうからです。ですから、その部屋を無重力にしてピアノを空中に浮かばせて
 しまえばもう完璧です。24時間お構い無しに自由自在です。

 (高音、低音)
 低音は振動が遠くまで伝わる性質があり、防音対策でも厄介なのが低音です。
 アパート等で、何処かの部屋のステレオの、メロディーラインは聞こえないが低音のビートを刻む音だけ
 聞こえてくる、しかもその音が上の部屋なのか、下の部屋なのか、隣なのかさっぱり分からないといった
 経験はありませんか。そのように低音には独特の音の伝わり方があり大変厄介です。
 高音は遮断する事が防音効果が上がり、低音は吸収する事により防音効果が上げられます。
 
 (太鼓現象)
 太鼓の皮を空中でピンと伸ばして叩いても殆ど音はしません。太鼓という密閉した箱の中で共鳴する
 事により音が増幅されます。マンションで二重床、二重天井と、さも防音対策をしたと歌っている宣伝を
 見かけますが、この場合は必要な対策をしっかりしていないと防音どころか音の増幅装置となってしまい
 ます。特に床暖房がくせものです。床暖房にした為に上下階の音の伝達が強まる場合があります。
 
 (他の音の伝達経路)
 マンション内にはパイプスペース(水、ガスの配管)という縦のトンネルがあります。こういう所も
 音をよく伝えます。トンネルですから。
 
 換気扇及び換気ダクトの出口。換気の為の外気吸入口。

 エアコン。換気型エアコンも音の出入りの経路になります。

 (防音対策)
 自分の室内の全てに対策をしなければいけません。例えば階下への対策として床だけを考えても不充分です。
 壁は勿論、天井も必要となります。コンクリートに伝わった振動はあらゆる方向へ遠くまで伝わるからです。

 音の伝達の現象を理解すると対策も立てやすくなります。
 本格的な対策としては頭がクラクラする位お金が必要です。業者に頼み大規模な工事が必要です。
 賃貸では出来ません。ですから、市販されている100〜200万円の防音ルームは決して高くはないのです。
   


  防音対策 星名
  (この原稿は、上段の二つの原稿とは別な時期に書いたものです。内容が重複していますが
  参考にして下さい)

 発想としては
 @叩いてみて、中が空洞であると感じる所は部材をはがし、中に吸音、遮音になる素材を詰め込みます。
  場所は床下、天井裏、壁、パイプスペース等です。
 A空気の出入り口に防音対策をした蓋を取り付ける。
 B壁、床、天井の内側(生活空間側)に遮音、吸音になる素材を貼り付ける。
 Bより完璧にするのには、室内に、既存の壁、天井と接しないもう一つの防音部屋を作る。
  床は既存の床との間に厚いゴム板を挟む。
 C使用する石膏ボードは必ず一番厚い物を使う。ボードの継ぎ目はパテで埋める。ボードを二枚重ねする
  場合はネジ止めだけでなく接着剤で二枚を貼り合わせる。

  遮音材としては、硬く重い物が効果があります。隙間に詰め込むものとしてはグラスウール、ロックウール
 等の断熱材を使います。吸音材としては柔らかいもの、無数の空気層を持つものが効果があります。
 ゴム、厚い絨緞、厚いカーテン、スポンジ(注、中高音には効果がありません)等です。
 詰め込む場合は性質の違う物で多層にすると効果があります。
 ゴムに鉛の粉末を入れた遮音シートは切断、貼り付けもし易く厚さが薄いので便利です。
 いずれも、音の伝達を軽減させるだけでゼロに出来る分けではありません。
 床に対しては振動を直接伝えない工夫が必要です。ピアノ等の場合は鍵盤楽器用のゴム台が
 効果があります。

  残念ながら、上記の内容は業者への発注が必要で費用が高額になります。又、一般の業者は防音の
 専門的な知識がありません。防音を専門としている業者の場合は対策はより有効に出来ますが、出費も
 比例して高額となります。

  一般的な防音工事は、気にならない程度に音量を落とす程度の内容であって、音の伝達をゼロに出来る
 わけではありません。ゼロにする事は不可能ではありませんが、防音層が厚くなりますので室内はかなり
 狭くなります。マンションの場合ですと、既存の部材は全てはがして、コンクリート剥き出しの状態からやり
 直した方が良い結果を出せます。

  防音ルームの宣伝の為に書き始めた分けではありませんが、四畳半で百数十万円もする防音ルームの
 値段に私も納得してしまいました。防音ルームは賃貸でも使えるし、引越しの時も移動が出来ます。

  音の大きな楽器でなければ、自分で出来る範囲で対策をして、練習の時間帯を限定すれば何とかなると
 思います。

  カラオケボックスで練習するという方法もあります。音楽教室のレンタルレッスン室より安い場合があります。
 但し、ピアノはありません。それを考えると、グランドピアノが置いてある部屋を無料で使える(生徒に限る)
 アルルの制度は凄い事だと改めて私本人が再認識してしまいました。又、公園や川原、車の中で練習する
 人もいます。

  別ページで書いてある、シミュレーション練習を多くする方法もあります。これは全く音を出しません。
 伝わってくる音に対して人はある程度は気にしなかったり我慢をします。しかし、長時間続くと気になったり、
 我慢出来なくなります。時間帯の問題もあります。ですから、シュミレーション練習を多くして、実際の音出しの
 時間を減らすだけでも苦情は防げます。但し、シュミレーション練習が出来るのにはある程度のレベルが必要
 です。全くの初心者の場合は音を出さないとどうにもなりません。

 (サイレント楽器)
  サイレントチェロはエンドピンから床に振動が伝わります。キーボード等はペダルを操作したり、鍵盤を叩く
 衝撃が楽器の足から床に伝わり階下から苦情が出る場合があります。この程度はゴム板や厚い絨緞を
 重ねて敷く程度で解決すると思います。

 (ミュート)
  ピアノ、弦楽器、金管楽器はミュートの使用により音量を落とせます。木管楽器にはミュートがありません。
 防音袋はありますが、効果は弱いです。

 (音量)
  音量を小さくして練習する。ピアニシモで美しい音を出すのは大変な技術が必要です。ですから、プロが
 出している美しく、甘い音を出す練習にもなります。

 (フローリング)
  フローリングを絨緞に替えたくない人は多いと思います。その場合、練習する時だけ床に毛布を敷くと
 効果があります。練習が終わったら、たたんで押入れにしまえば元のフローリングに戻ります。

 (ピアノ)
  ピアノの裏側から大きな音が出ています。裏を吸音する素材で覆うとかなり音は小さくなります。
 グランドピアノの場合は、置き場所に困った布団をピアノの下に置くと吸音になります。
 又、足には専用のゴム台を使いましょう。