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MDの特性について (星名)
 自分の演奏をMDに録音して勉強をしている方は多いと思います。
先日、MDの録音と本格的な録音を同時にして、聴き比べをする機会がありました。
MDで録音した音は実際の演奏とはかなり違ったものとなっていました。
そこで、そのMDの特性を簡単に説明します。

 大きな音を、音が割れないように小さく押さえて録音する。
 小さな音を増幅して聴き易いように録音する。
 コンパクトに作り、製品を安くする為に、人の耳に聞き易い周波数のみを録音し、
 他の周波数を間引いて省略してある。

 したがって、MDで確認出来るのは、リズムと音程のみとなります。
音の強弱、音色の変化等、音楽上の表現に関する事はMDでは確認出来ません。
大きなマイクや重いマイクスタンドを楽器と一緒に持ち歩くわけにもいきません。
実際には今後もMDに頼る事になると思います。しかし、MDで確認出来るのはリズムと音
程のみで、音楽の表現はMDでは確認出来ないことを良く覚えておいていて下さい。
それを理解していないと自分がやりたい事が誤った方向に進む事になります。
注意しましょう。



コンサートホールの客席の位置と音響の状態
そしてオーディオマニア  星名
 先日、第九(ベートーベン)を聴きました。演奏はNHK交響楽団。ヤマハの遊々講座の企画で
ゲネプロも聴かせて頂きました。ゲネプロと本番は違う席で聴きましたが、同じ曲目で演奏者も同じで
同じ日に席を変えて2回聴く事は通常は無いので、この貴重な体験を報告します。

 ホールはNHKホールで、ゲネプロは二階席の最前列中央で聴きました。
ゲネプロでは三楽章で眠くなりウトウトしたが、トランペットのファンファーレでハッと目を覚ましました。
四楽章ではアマチュアとはいえ、音楽大学の声楽科で鍛え上げられた二百数十人の咽が一斉に
歌い出すとあの大オーケストラの音がかき消されて聴こえなくなりました。
私は仕事の時間帯の関係でコンサートには殆ど行きません。音楽は部屋でCDで聴きます。
今日は久しぶりの演奏会。生の方が音は良いはずなのに目の前の生の音はそれほどでもありません。
理由は?

 本番は二階席のほぼ最前列の壁際で聴きましたが、中央と壁際との音の聞こえ方の違いで説明します。
壁際で聴いた本番は、3500席が全て人でうまり音が吸われ、又、端っこで聴いているので音の迫力は
失われると思ったのですが、逆に音が明瞭になり各楽器の音が浮き立ち音楽が綺麗に聴こえました。
理由は簡単です。扇状に広がるホールの構造状、中央部分の客席で聴くと、左右の壁、そして天井から
反射して混ざりあった音が、しかも広いホール内で時間差(0.何秒ですが)を生じた音がバラバラに二階
中央に集まってきます。更に、直線的に聴こえて来る楽器からの生音に対して反射音の割合が多くなって
しまった為二階中央では音がぼやけたのです。
それに対して、壁際では反射音が集まって来ない為、生音を中心に聴こえたので各楽器の音が明瞭に
分離して聴こえたのです。
しかし、中央席で聴いた時に目を覚ましたファンファーレのトランペットの音は壁際では聴こえませんでした。
トランペットとトロンボーンは音の直進性が強く、扇状のホールの端っこでは他の楽器の音に消されて
聴こえなくなったしまったのです。
又、ソリストの歌声は壁際で聴くとやはり寂しくなりました。歌声は生音よりもやはり反射音がプラスされて
豊かな潤いのある心地よい響きになるからです。人の声が反射音も残響音も必要とするのは、人の声は
楽器の音に比べて高い周波数の倍音が余り含まれていない為だと思いました。
そして、大き過ぎた合唱の歌声は壁際ではさほどでもありませんでした。奥行きの深いステージのその又
一番奥で歌う合唱の声は、丁度メガホンで叫ぶと音が分散せずに直進的に遠くまで聞こえるのと同じ理屈で
中央で聴いた時は合唱は大き過ぎたようです。

 又、ある時、ある大ホールでCDを何枚も持っているあるピアニストをS席で聴いていて、どうにもCDで
聴いた時に比べて物足りなかった時に、2部からステージに近い二階席の右の壁際に移動したら
期待した迫力を得られた経験があります。
これも理由は簡単です。ピアノの音の半分は響板の下の面からステージの床にぶつかります。そして、その
音は反射して上へと向かいます。又、響板の上面から発した音は当然上へと飛んでいきます。
ですから一階のS席は値段が高いだけで、音の本体は頭の上を飛んで行ってしまい、聞こえて来るのは天井、
壁からの音に力のない反射音が中心という事になっていた訳です。
S席は何処のホールも1階の前から中央辺りまでと決めていますが、本来は楽器によって異なりますし、
ホールの構造によっても異なります。S席が音が良いから高く売っているわけではありません。
いずれにせよ、ステージの床は立派な反響版の役目をしていて、音は上に向かう性質がありますから、音の良い
ホールとは客席が階段状にステージよりも高くなっている方が良い事になります。どんな立派な有名なホール
でも、客席の床がほぼ平らである場合は一階のS席は音は良くありません。
では、上の階が良いかというと天井に近づくにつれて天井からの音の成分が変った反射音で聴くことになり
ますのでこれも良くありません。又、再前列は音響的には何も良いことはありません。但し、憧れの演奏家の
息づかい、表情まで間近に感じ取れる事は、まるで自分の為に演奏をしてくれているようで夢心地になりますが。

 では、どこで聴くのが一番良いのか? 究極の選択は自分の家(オタク)で聴くのが良い。
多数のマイクをセットして優れた録音をし、かつ、一流のミキシングを施されたCDでは、各楽器、声楽家の音量
のバランスを調整してあります。又、拾い集めた残響音も声には多く混ぜ、打楽器等音をハッキリさせたい音に
は残響成分を少なくして、音を際立たせてあります。そうやって本当のホールでは得られない理想の音響空間
を作り出してくれています。ですからオーディオマニアはコンサートには余り行かずに部屋に引きこもり、
アンプがどうの、スピーカーがどうしたと、音楽が好きなのか何が好きなのか疑りたくなる方向に走る訳です。
しかし、生のコンサートの醍醐味は全く別な価値があり、オーディオの世界とは次元が異なります。

当日の演奏は年末にNHKで放送されます。放送では私が述べた音響的な事は最良の状態にミキシングしてある
はずです。尚、ステージ上でアルル関係者が二名演奏しているのを発見しました。ヒントは弦楽器です。
アンサンブル発表会でアンサンブルfに参加した方は必ず見て下さい。


お盆休み Trpかどた
14日、高校の部活の同窓会(洛星高等学校交響楽団楽友会(OB会))に行ってきました。
バッハのコラール「主よ、人の望みの喜びよ」なんて曲を金管アンサンブル、Hrn4本、Trp2本、
Tb1本でやってきました。次女(Hrn)との共演なんて、緊張ものでした。おまけで、40人で
9年先輩のFl佐々木真先輩の指揮で交響曲「未完成」を練習なし、初見で第一楽章を40人で
やりましたが、それなりで..(inEの譜面で大変だったけど)。というお盆休みでした。
一昨年にベートーベンの交響曲第9番をやってから、少し時間がたってきたので再来年
にはチャイコフスキーの交響曲第4番をやろうという話で、また大変なことになる予感。
次女は来年高校のオケでブラームスの交響曲第1番をやる予定らしいので、はりきっていて
結構楽しめたお盆休みでした。これからの楽しみのためにもレッスンをがんばろうと思っています。
山崎先生宜しくお願いいたします。


楽器の歴史その他について バイオリン生徒 片山

楽器と音楽の「楽」。旧字体は出せませんが「白」の両隣は「糸」です。これは弦楽器
に糸(弦)を巻いた姿の会意文字だったんですね。お気づきでしたか?弦楽器は楽しみ
(もしくはラク?)の究極ってことでしょうか。有難味がますというものです。他愛も
ない話ですみません。


あがらないためのツボ刺激の話
もときしんぺい(ピアノ、粟山クラス)


星名さんの「ド緊張を緩和する即効法」、使えそうですね。

掲載されている写真を見る限り

「内関」

というツボだと思います。
これは、手首からひじの方に向かって、指の幅3本分ぐらいのところにあります。

もともとこのツボ、東洋医学では「脾虚症」・・・
脾(造血・血液循環:西洋医学の「脾臓」とは違うことに注意)のはたらきが弱くなる
・・・
に効くことになっているそうです。
(注:ツボそのものの位置は、自律神経・心の働きを整える「心包経」という
   経絡(体内エネルギーを通る道路のようなもの)上にあります)

緊張すると血のめぐりがどうしても悪くなりますから、
そんなときにこのツボを押すのは東洋医学の理にかなっているというわけです。


「他にいいツボはないか」
ということで、手元の本で調べてみました。
あいにく「内関」ほどわかりやすいツボはないですが、2つだけ挙げます。

「章門」 ・・・わき腹のくびれの部分のおなか側にあるツボ。
        くびれの部分のおなか側の方をもんでいれば刺激される(と思う)。
        「オレ、ふとっててくびれないんだけど」イマジネイションっ!!
「陽陵泉」・・・ひざの下のいわゆる「足の三里」のから90度外側(足の小指側)、
        かつ少し上側にあるツボ。図がないと説明しづらい・・・

なお
「内関」 はイライラや乗り物酔いなど
「章門」 は内臓(五臓)の機能回復など
「陽陵泉」は筋肉痛(特にこむら返り)など
にも効くそうです。

ものは試し、やってみてはいかがでしょうか。

ちなみにわたしの「とっておきのツボ」は、
眉間のど真ん中にある「印堂」です。
ここは集中力を高めるのに適しているツボと言われています。
やってみるとわかりますが、この「印堂」のツボを押していると
(押し方にもよるのでしょうが)
「考えるひと」「苦悩するひと」に見えます。
実行中に、

「しんぺい、何か悩みごとでもあるの? 頭痛?」

と心配されることもあります。
こっちとしては単にツボを押しているだけなんですが、
「ひとから心配されるのもいいもんだ」
と、ツボを押したまま黙ってうなずいてたりしています。

・・・あんまりこういうことを書くと、本当に悩んでいるときに
「あれ単にツボ押してるだけだよ」
と相手にされなくなる恐れがあるので、ここらへんでやめておきます。


<参考文献>
「手・足etc. 特効ツボ111」(佐藤一美 著、永岡書店、854円+税)
「図解 鍼灸医学入門」(蠣崎 要、池田 政一 著、医道の日本社、3100円+税)


ひとやすみ】中国語で「ヴァイオリン」は?
投稿者  もときしんぺい(ピアノ、粟山クラス)

無聊しのぎに、音楽関連でトリヴィアな話を紹介。
(「というかしんぺいお前が書くの毎回トリヴィアネタじゃないか」
 と突っ込みたい方、別途個別に対応させていただきますのでよろしくお願いいたします)

ヴァイオリンのことを中国語では「小提琴」と呼ぶそうです。

むかしの日本では「提琴」と表記していました。
カタカナでは「ヰ゛オロン」または「ヴィオロン」。
何とも情緒ある表記です。

・・・で、いきなり脱線しますが
詩人の堀口大學(1892−1981)が、
フランスの詩人ヴェルレーヌ(1844−1896)の
「秋の歌」を訳した(「落葉」と改題されました)、その第1連が、

    「ヰ゛オロンの/ためいきの/身にしみて/うら悲し」

ちなみに、このカタカナに「゛」をつける表記を始めたのは
福沢諭吉(1835−1901)といわれています。
そして堀口大學は、福沢がおこした慶応義塾大学の文学部(予科)に入っています。

まあ、これはご存知の方(特に年輩の方)も多いと思います。

話をもどします。
わたしが感心したのは、ここからです。

それでは、ほかの弦楽器は中国語で何というのか。

ヴィオラ  :中提琴
チェロ   :大提琴
コントラバス:低音提琴

だそうです。

「何とまあ合理的で分かりやすい名づけ方だろう」

うなってしまいました。

コントラバスを仲間はずれにするようですが、
たとえば西洋音楽の最も基本的な編成のひとつである弦楽四重奏の場合、
「小提琴 2、中提琴 1、大提琴 1」
「大・中・小」がきちんと揃って、いかにも均整のとれた編成という感じがします。
日本語だと
「ヴァイオリン 2、ヴィオラ 1、チェロ 1」
何か3種類の楽器が出てくるんだろうな、ぐらいしか想像できない。

ほかにも

オルガン   :風琴
アコーディオン:手風琴

これも分かりやすい。
音を出すのに風(空気)が必要な楽器なんだなと、楽器の発音構造まで分かります。

ちなみに「鋼琴」と書くと、ピアノになるそうです。
わたし、てっきり鉄琴(グロッケンシュピール)だと思っていました。

ピアノの構造を考えてみれば、
なるほど鉄でできたピアノ線(弦)をハンマーでたたいて音を出すわけで、
これもごくごく自然に納得がいきます。
(音楽教室の受付にピアノのアクションのモデルが置いてあり、
 実際に触ってみると意外と勉強になります。
 また、グランドピアノのふたを開けて立ったまま弾くと
 アクションの動きを実際に観察できます)

ちなみに日本では、ピアノのことを「洋琴」と呼んでいていました。
これはこれで、ピアノという楽器に西洋への憧れをこめているような感じがして、
個人的には好きな訳です。

ともあれ、
「中国語、とりわけ漢字は偉大だ」
と思いました。
最近やたらとカタカナが増えていますが、今一度漢字を見直してみてもいいのかな、と。


以上をふまえて、それではギターは、中国語で何というか?

持ち運びできて、手で弦を弾(發)いて音を出すから、まあ「發弦提琴」とか
そんなんだろうな・・・答えは

「吉他」

読みそのまんまじゃないか。

中国語って、やっぱり何かよう分からん、じゃなかった、奥が深い。
これまた感心いたしました。
サックスは「薩克斯」。もう何がきたって驚かないよ。


出典:「音楽ファンのためのひとくち外国語講座 7」(井口 淳子)
    (『フィルハーモニー』2004年12月号(税込300円))
※NHK交響楽団(N響)の機関誌。定期会員になると無料で郵送されるそうです。
 わたしは会員じゃないので、渋谷にあるNHKホールのロビーで買ったのですが、
 コンテンツ(内容)がとてもしっかりしていて感心しました。
 買って読む値打ちはあると思います。一瞬「会員になろうかしら」と迷いました。


あがらないための「バナナ牛乳」と「たまねぎソテー」
もときしんぺい(ピアノ、粟山クラス)
「あがり対策」の特集、読んでいるひとは結構いると思います。
舞台であがらないひとなんていないと思いますから・・・

「あがり」というと、とかくネガティヴに受け取られがちですが、実は
「いい加減な演奏はできないぞ」
という音楽的な良心のあらわれであって、音楽に限らず、
表現する上では大切な役割を果たしているように思います。
(不十分な練習で本番に臨む自分自身への「やましさ」と言うべきかもしれませんが、
 良心があるからやましく思うわけです)

それに、概してあがっているとき、「耳をよく使っている」というのか、
自分の出す音響に敏感になっています。
そのせいか、舞台から降りてすぐ練習・復習すると、
今までできなかったところがウソみたいに簡単にクリアできてしまうことがあります。

傍若無人というのか虚心坦懐というのか、
「ミスタッチ? 途中でつかえる? それがどうした」
みたいな、ひとがいてもいなくても大して変わらないような
淡々とした(「ふてぶてしい」ともいう)演奏は、
聴き手としては物足りないというか、つまらない。
「何となく弾けてりゃいいんだよ」ということだから。

・・・とは言え、あがりすぎると、途中で止まったり間違ったりして、
せっかく練習してきた自分の実力を十分に出せなくて悔しい思いをするのも事実。

わたし自身、発表会、おさらい会、コンクールなどで舞台に立ち、
何度もあがっては何度も失敗し、戦意を喪失した落武者みたいになってきました。
「剣道」や「柔道」みたいに「落武者道」なんてのがあったら、
3−4段くらいはとっくにいってるんじゃないか。
(っていうか、あんまりいい思いしたことないんだよな)

「いいかげん、何とかしなくては」

落武者なりにあれこれ試みました。

その結果、あがり対策として、星名さんが書かれている
「(副交感神経を刺激する)呼吸法=腹式の深呼吸」
「ストレッチ」
「イメージトレーニング」
のほかに、

「『あがり』をおさえる食べものを摂る」

ことが有効であることが分かってきました。

「あがり」というのは、
「交感神経」「副交感神経」のパワーバランスが一時的におかしくなっている・・・
具体的には、交感神経が過敏・過剰に働いている状態をさします。
なので、「あがり」をおさえるには、
交感神経を抑制し、副交感神経を刺激する成分を含んだ食べものを摂ればよい。

それでは、一般庶民が合法的かつ手軽にとることができるそのような成分とは。
@セロトニン
A硫化アリル
とりあえずはこの2つでしょう。(ほかにもカルシウムとかいろいろあるのですが)

@のセロトニンは神経を鎮静化する脳内ホルモンの一種で、
(いわゆる「キレる」状態を防ぐということで近年注目されている脳内ホルモンです)
必須アミノ酸のトリプトファンを原料にして作られます。

トリプトファンを多く含んでいる食べものは、肉類、赤身の魚、大豆、牛乳、バナナなど。
・・なんですが、実はトリプトファンだけではセロトニンを合成できず、
ビタミンB6も必要になります。

そこで、バナナ。
バナナはトリプトファンとビタミンB6の両方を多量に含んでいるので、
「あがり」をおさえるにはうってつけです。
やはりトリプトファンを多量に含む牛乳といっしょにいける
バナナ牛乳(バナナ・オーレ)なら、もう、最高。
もちろん「バナナ+牛乳」と別々にとってもよし。
最近は豆乳がちょっとしたブーム、牛乳が苦手な方はバナナと豆乳でもOK。

別に「バナナ納豆」とか「バナナの味噌焼き」などでもいいのですが、
栄養学的にはすすめられても食事としてはすすめられません。


A硫化アリルは神経の状態をベストに保つ調節作用があり、
疲労回復に効果のあるビタミンB1の吸収率を高めます。
あがるあがらないは別にして積極的に摂りたい成分。

この硫化アリルを含む食べものは、目や鼻にツーンとくる、いわゆる「薬味」。
具体的には、タマネギ、ニンニク、ネギ、ニラなど。

ひとむかし前
「眠れないときには、ネギを枕もとにおけ」
という民間療法のような、まじないのような俗説がありましたが、
これはネギから出る硫化アリルが、寝つけないほど昂ぶっている神経を鎮静化させるシ
カケの、
医学的にもそれなりに根拠のある不眠対策法でした。

「あがり」の問題から脱線しますが、硫化アリルには血栓を防ぐ作用もあります。
料理雑誌、健康をテーマにした雑誌などで
「タマネギで血液サラサラ」
といったコピーを見かけますが、ニンニクやニラでもいいのです。

硫化アリルは水に溶けやすく熱に弱いので、効率的に摂るには、
水にさらさず(さらすと溶け出してしまう。さらすなら手早く!)、「すぐに」食べる
こと。
できれば生で、熱を加えるとしてもなるべく短時間で調理すること。

(注)ただし血液をサラサラにするにはまったく逆で、スライスした後、
水にさらさず(ここまでは一緒)、「ある程度時間をおいてから加熱」するといいそう
です。
まあ、今は血栓予防対策を考えているわけではないので・・・

ということで、わたしの場合、舞台に立つ日の朝は、
バナナと牛乳(あるいはプレーンヨーグルト)をとることにしています。

タマネギも、青野菜(ブロッコリやアスパラガスなど)やベーコンなどと一緒に
ささっと炒めて食べてしまう。
青野菜をあらかじめ下ゆでしておけば、調理時間は10分もかかりません。

野菜をゆでるのがメンドーであれば、何、タマネギだけをサラダ油なんかで手早く炒めて、
塩・こしょうかウスターソースで味つけしたものでも十分いけます。

もう料理すること、キッチンに立つことさえメンドーだったら? ・・・かぶりつけ、
ワイルドに。


「うどん粉なんだけど『クスリだ』と思って飲み続けたら病気治っちゃった」
みたいな部分もあるかもしれませんが、自分自身やってみたところ、多少の効果はある
ようです。

今週末に出るアンサンブル発表会(ピアノ連弾。曲の解説もするのでぜひお来しを!)は、
この食事療法で過度のあがりや緊張を克服したいと思っています。

興味を持たれた方、一度お試しあれ・・・効果があらわれなかったらごめんなさい。